熊本への管外視察2日目

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熊本への管外視察2日目は、<南阿蘇村役場>と<益城町役場>を訪問しました。

<南阿蘇村役場>では、南阿蘇村議会の河内事務局長から、被害状況と復旧状況の説明を受けました。<阿蘇大橋>は2016年4月16日の本震で崩落しました。その当日には自衛隊が着任、2日後には大分県から先遣隊が到着し、当初、南阿蘇村を主に支援していたのは、熊本県ではなく大分県だったそうです。県庁が被災すると、隣接する都道府県の支援に頼ることもあることがわかりました。また、<阿蘇大橋>が落ちたものの、税金の無駄遣いともいわれていた<グリーンロード>がう回路となり、熊本市との行き来が保てたそうです。敷地や建物、部屋割りなどでは、2方向の通路確保が安全対策として求められることがよくありますが、道路計画上も大切なことを学びました。

その後、<阿蘇大橋>の崩落現場に立ち寄りました。大学生が亡くなられた現場でもあるので、委員全員で黙とうをささげました。

<益城町役場>では、西村益城町長ならびに稲田益城町議会議長から、被災状況と議会対応についてお話を伺いました。印象的だったのは、町長の「パフォーマンスに走らない」姿勢です。前震の後、<益城町総合体育館>に避難したいという町民が多数いらっしゃったものの、天井がダメージを受けているためにこれを開放しなかったために、本震での被害(つり天井が完全に崩落)を予防できたというお話は大変貴重でした。また、同じく町長が、東北大震災の経験を踏まえ、職員のメンタル面に配慮し続けたこと、そして議長が、町議会が災害対策本部に関わると更なる混乱を招きかねないと初期の段階で判断し、議員がそれぞれの地区、地域の被害状況の把握や被害者ニーズの把握に徹したことなどが参考になりました。

その後、<布田川断層帯>の見学に行きました。

ところで、前日の<熊本県庁>、そして当日の<南阿蘇村>、<益城町>のいずれにおいても、都職員の派遣を大変喜んでいただきました。派遣人数、期間ともに、存在感を示せています。都民の皆様の想いがこんな形で届いています。

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