1/18の日中は、校長の金子広志様よりお声がけいただき、「せたがや協働の会」の陣内秀史さんをお誘いして、「学校法人大東学園世田谷福祉専門学校」の視察に伺いました。
既に陣内さんが詳しくレポートされていますが(※1)、90万人都市の世田谷区にたった一つの「世田谷福祉専門学校」の定員40人の半分も埋まっておらず(在校生14名、うち、高卒が2名、社会人が2名、ベトナムからの留学生が8名)、介護施設を作ったものの職員を充足できないため開業できないこともあるという介護人材不足の現状を、改めて認識しました。一時は介護人材不足の原因の一つに低賃金があげられていましたが、平成21年度の介護報酬改定以降、介護⼈材の処遇改善がなされ、状況は確実に改善しています。
【高校卒業生】金子校長から、介護業界の労働条件が高校卒業生らに正しく伝わっていない可能性があることをご指摘いただきました。平成30年第4回定例会文教委員会質疑でも取り上げたように、高校教員は普通科出身であるため、専門学校への理解が不足する傾向があることに加え、文科省管轄の取組みに比べ厚労省管轄の取組みに関する情報が届きにくくなっている可能性があります。
【社会人】社会人の資格取得の補助も充実しており、都の職業訓練の制度(※2)では、ハローワーク経由で申し込めば、資格取得のための受講料がなんと無料になりますが、毎年受付期間が約1か月と非常に限定されています。
※2 介護福祉士養成科 平成30年4月生募集のご案内
【留学生】授業を見学するとともに、留学生と直接会話もさせていただきましたが、困っていることは日本語と税負担の重さ(留学生は介護施設等でアルバイトをしています)とのこと。留学生は、日本語能力試験でN2(日常的な場面で使われる日本語+αを理解)を取得していますし、介護福祉士取得の試験が日本語だったり、その後の勤務も日本語を使うことから、指導も日本語にならざるを得ないようですが、出入国管理法を改正し、受け入れを拡大する「介護」の教育現場の日本語教育には検討の余地があるように思えました(税負担については年金の学生納付特例制度をご紹介しました)。
介護人材不足問題に関しては、これまでも多数のご意見とデータを頂いています。都議会議員として声をしっかり届けて参ります。
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