10/8の日中は、東京大学名誉教授で、小池百合子知事との共著「無電柱化革命(PHP新書)」などの著書がある、松原隆一郎氏を招いての、「無電柱化」に関する会派の勉強会がありました。
当初は景観の視点から無電柱化の研究を始めたものの、阪神淡路大震災で倒れた電柱が非常用車両の通行を妨げ、多くの人が亡くなったことから、震災対策としても注力、H28の「無電柱化の推進に関する法律(※)」施行に至ったそうです。
そして、先日の台風15号では、電柱が台風にも弱いこと、そして、強みだと言われていた復旧の早さも疑わしくなりました。従来より無電柱化の勉強会には、台風で年間500本の電柱が倒れる沖縄から、参加者が多かったそうです。日本の電線は強度が高いため、一本、電柱が倒れると、他も引き倒し、被害が拡大しやすいとのことでした。
課題の1つ目は、1kmあたりのコストの差(電柱:1500万円、地中化:1.5億円)であり、電柱を建てる会社が電力会社の子会社だったりすることもあり、地中化に向けた技術開発が諸外国に比べて遅れていること、2つ目は、電柱を建てる時の地代が一本100円程度と安価で、景観悪化や安全性低下(250kg変圧器を高い位置に設置するなど)に対して十分な費用を負担していないことを挙げられていました。
都民の命と財産を守るための取り組みを推進してまいります。
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