「【第5回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」を聴講

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4/24の日中は、「【第5回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」を聴講しました。

4/7に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」では(P35以下)、遠隔教育について下記の5項目が盛り込まれました。

(1)ICT環境の早急な整備:PC1人1台の前倒し整備
(2)遠隔授業における要件の見直し:同時双方向要件の撤廃
(3)遠隔授業における単位取得数の制限緩和:高校36単位、大学上限60単位の見直し
(4)オンラインカリキュラムの整備:NHK番組の利用
(5)オンラインでの学びに対する著作権要件の整理:許諾不要・補償金化

しかしながら、文部科学省が(2)を認めない(あくまでもオンライン指導による学習であり、夏休みの宿題と同様に成績に考慮はできるものの、正式な授業と認めない)ため、結果的に(3)が進まないといわれています。

【参考】「対面指導」崩さぬ文科省 オンライン授業に壁(4/21、日経)

本件について、文部科学省高等教育局専門教育課企画官の西山氏より、4/21付で文部科学省高等教育局大学振興課から通達のあった、「学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aの送付について(4月 21 日時点) 」において、大学においては、特例措置ではあるものの遠隔授業を60単位の上限に換算しなくてもよいことが示された(問17)との説明がありました。

また、
阪大、東北大、九州大などにおける遠隔授業の実施に伴う課題の紹介や評価の在り方について報告がなされ、「画面キャプチャはSNSなどに投稿させない(著作権・肖像権)」、「学生は授業の裏(Twitter等)で情報交換していることに留意」など、生々しい話もありました。
電通大からは、「遠隔環境による高大接続プログラミング演習の実践報告」と題して、私も都議会の質疑を通じて推進してきた「高大接続」と、「プログラミング」、さらには「遠隔授業」に関する報告もなされました。電通大の報告では、参加者44人中12人のみ最後まで参加したが、できる生徒の周りの生徒が最後まで参加したという分析がされていました。面接授業に比べて、より共に学ぶ仲間の存在が大きくなるのかもしれません。

 

 

直近の状況、そして、最前線の取組みに関する報告は、いずれも大変参考になりました。

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