令和6年度の就職氷河期採用試験の実施について
就職氷河期世代を対象とした職員採用試験は、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った方々を対象に、令和2年度から実施されているが、
Q この採用試験を開始した経緯について伺う。
A(試験部長)
○ 就職氷河期世代支援については、令和2年度から令和4年度までの間、国において集中的に取り組む「就職氷河期世代支援プログラム」が策定され、その施策の一つとして、国家公務員及び地方公務員の中途採用を促進することとされた。
〇 こうした国の動きに合わせて、令和2年度の採用試験から、就職氷河期世代を対象とした試験を実施。
○ その後、国は令和5年度からの2年間を「第2ステージ」に位置付け、都でも引き続き、就職氷河期世代を対象とした採用試験を実施。
国の動きを踏まえて、都の人事委員会も速やかに対応してきたとのことです。本採用試験の直近の実施状況について、
Q 令和5年度の「採用者数」、「申込者数」及び「倍率」について伺う。
A(試験部長)
〇 この試験は、大学卒業程度のⅠ類Bと、高校卒業程度のⅢ類の区分で実施。
〇 Ⅰ類Bの採用予定者数は事務職10人、
受験者数は361人、最終合格者数は21人で、倍率は17.2倍。
〇 Ⅲ類の採用予定者数も事務職10人、
受験者数は348人、最終合格者数は17人で倍率は20.5倍。
キャリア採用の平均倍率の約3倍に比べると高く、この世代の入都ニーズの高さがうかがわれます。また、キャリア採用人数が100名であることを踏まえると、Ⅰ類BとⅢ類で計20名という枠はそれなりの規模であることがわかります。試験実施に当たっては、多くの人が受けやすいようにしていくことも大切です。
Q 令和6年度の就職氷河期世代採用試験の実施内容について伺う。
A(試験部長)
○ 令和6年度は、10月に第1次試験、12月に最終合格発表を行う予定、採用予定者数はⅠ類Bが10人、高校卒業程度のⅢ類が10人。
○ 令和6年度から、第1次試験に「適性検査」を導入。適性検査は、公務員試験のための特別な準備を必要としないことから、受験負担の軽減に繋がり、受験しやすくなるものと考えている。
私も氷河期世代ですが、この世代は、正規雇用を希望しながら非正規雇用で働かざるを得ない方、希望する職業に就けていない方が今なお多く、「都で働きたい」と考えている方が、まだまだいるはずです。
令和2年以降、この試験で採用した職員の定着率は高いと聞いています。新たな取組が対象者の方に伝わるようPRも行い、制度の趣旨が生かされるとともに、採用する側、される側の双方にとって良い仕組みになるよう、引き続き取り組んでいただくよう、要望しました。
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