「令和7年第1回都議会定例会」経済・港湾委員会 産業労働局③~中小企業振興

福島りえこ,都民ファーストの会.都議会議員,世田谷区 ブログ

人手不足業界の人材確保

 企業の現場で人手不足が大きな課題となっています。人手が足りないばかりに企業が本来提供できるサービスの水準が低下し、都民生活にも大きな影響が出ることが危惧されます。

 とりわけ特定の業種で深刻化しており、都内の有効求人倍率をみると、人手不足感には業種・職種によって大きな差があり、なかでも、2024年問題を抱える建設・運輸業界インバウンドが急増している観光関連産業などで人手不足が慢性化しています。

 また、2025年問題に直面する介護業界も人手不足に苦しんでおり、都民生活に直結するだけに、都として、こうした業界への人材シフトに積極的に取り組むべきです。

Q 都はこれまでも、こうした人手不足に課題を抱える業界への人材シフトを促すため、補正予算などにより緊急対策としてマッチングイベントに取り組んできましたが、こうした取組を途切れさせることなく実施していくべきと考えますが、見解を伺う。

(雇用就業部長)
〇 都は、人手不足に悩む業界の人材確保を後押しするため、コロナ禍から需要が回復した観光・飲食や、時間外労働の上限規制の適用となった建設・運輸、人材ニーズが高まっている環境分野を対象にマッチングイベントを行ってきた
〇 この取組について来年度は規模を拡大し、人手不足が今後さらに深刻化することが見込まれる介護も対象に加え100社の求人企業と600人の求職者が参加する合同就職面接会を産業分野別に合計3回実施
〇 また、面接会に先立ち、求職者向けにそれぞれの産業の魅力を伝えるセミナーを開催するとともに、企業向けに採用ノウハウなど人材確保に役立つセミナーを実施し、効果的なマッチングを後押し
〇 これらにより、人手不足に課題を抱える業界への人材シフトを促進

 介護業界を対象に含めたことを評価します。事業者、働き手ともに大切な事業なので、しっかり取り組んで頂くようお願いしました。

DX実践人材リスキリング支援事業

 私はこれまで、DXに取り組みたくても人材が確保できない点や、社内の人材を育成しようと思っても、教育を受けさせる時間的余裕がないという、中小企業の声を伝えてきました。

 都は、こうした指摘を受けて、中小企業にアドバイザーを派遣したり、オンライン授業を導入するなど、取組をアップデートしており、私のところにも評価する声が届いています。そこで、

Q 都は、来年度、「DX実践人材リスキリング支援事業」をどのように見直ししていくのか伺う。

(雇用就業部長)
〇 中小企業がデジタル化を円滑に進める上で、その従業員がDXの知識を効率的に身に付け、より実践的なリスキリングを進めることが重要
○ このため都は、社内でのデジタル教育の計画の策定をサポートするとともに、それに基づきDXの推進役となる従業員がeラーニングで訓練を受講する取組を伴走型で支援
〇 来年度は、支援規模をこれまでの年間250社から300社に拡大し、より多くの中小企業におけるDX人材の育成を後押し
○ 加えて、従業員がデジタルを活用し、自社の収益の向上や業務の効率化等を担う中核的な人材として成長できるよう、継続してフォローアップする研修を新たに設け、中小企業のDXを着実に進めていく

 対象社数を拡大するとともに、フォローアップ研修の新設に取り組むなど、事業のアップデートに取り組むことを確認しました。

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