知事のご講演に続き、私から都政報告をさせていただきました。
都議会議員になった理由
知事が東京都から政治の改革を始めようとする姿を拝見し、世界初の製品開発と育児との両立の経験をもって、議論の多様性に貢献したいと考えました。

都議会の仕組み
二元代表制と、私が所属した委員会について紹介しました。


私が考える「都民ファースト」の政治
様々な場面で都民の皆様からお声をいただき、専門家の意見を聞いたり視察、勉強会などを経て、政策提案し、実現した内容をご報告してまたご意見をいただく、このループを重ねています。


実現した政策
グリーンインフラの導入推進
まず冒頭に「グリーンインフラ」について知っている方に手を挙げていただきましたが、数名でした。

そこで、まずグリーンインフラについて紹介したうえで、令和元年の都政報告会以降、災害に強く美しいまちづくりに向けて、勉強会や視察の実施、そして、継続的に行政側に情報提供することで、令和6年の知事が進めるグリーンビズに取り上げられたことで、大きく前進したことを紹介しました。










次に、議会答弁の変遷についても紹介しました。
紹介に先立ち、都議会の行政機関による答弁の構造(1段落目~3段落目)ですが、紹介するといつも「面白い」と言っていただけます。3段落目の答弁を前進答弁にするために議会に先立つ約1.5か月をかけて、行政職員に追加の対策の必要性を理解していただけるよう議論をするなどの取り組みをご紹介しました(令和7年第一回都議会定例会一般質問)。









最後に、7年かけて取り組みを進めている、「グリーンインフラ」のように、(対処療法ではない)政策実現のためには継続的な取り組みが必要であることを述べました。すなわち、「熱心に取り組む議員がいる分野の政策は充実する」ということです。
逆に失われた30年、進まなかった領域は、政治家が「年配の男性」で占められてきた結果、子育ても介護も仕事と子育ての両立も経験したことがなく、課題として認識していてもこれに粘り強く取む議員がいなかった領域である可能性があります。また、同じく日本で取り組みが遅れてきた、デジタル化や価値創造についても、どれだけその重要性を理解している議員がいたのでしょうか。
その意味では、(議員定数削減の議論もありますが)「都民ファーストの政治の実現には議員のダイバーシティが重要」といえます。例えば都議会議員選挙の場合、世田谷区の定数は8名ですが、中選挙区制では多様な議員が選ばれやすく、結果、より多様な声が議会に届くと考えていることを述べました。
マンション防災「東京とどまるマンション」の推進
避難所には住民の2割を想定した備蓄しかしておらず、新耐震基準のマンションにお住まいの方は在宅避難が基本になる一方で、従来の防災施策が町会・自治会中心で、マンション住民への働きかけは十分ではありませんでした。
第1回、第10回都政報告会での議論を起点に、関東大震災から100年の節目となる令和5年度に都民ファーストの会としてマンション防災の強化を働きかけ、「東京とどまるマンション」事業としてリニューアル、その後段階的に強化され、第14回都政報告会でも議論を深めるなど、継続的に取り組んでいることを紹介しました(令和7年第一回都議会定例会一般質問)。





学生・若者向けスタートアップ振興
第13回都政報告会を「スタートアップ振興」をテーマに開催、学生や若者への「アントレプレナーシップ教育の充実」を求める声を踏まえ、
①セクハラへの対応、
②ソフトウェアのプロトタイピング開発の支援
を令和6年第3回都議会定例会で、
③利用者のステータスに合わせたイベントの実施
はもう少し調整に時間がかかり、令和6年第4回都議会定例会で、前向き答弁を得たことを紹介しました。







共生社会の実現
第11回都政報告会は「子育てしやすい東京」をテーマに開催、誰もが助けを必要とする立場になる可能性がある一方で、困っている人に声をかけたくてもできない人が多いことが判明しました。
都立大学との共同研究を経て、共生社会の理念を示すシンボルデザインを公募により作成するこtが決まったことを紹介しました(令和7年第一回都議会定例会一般質問)。



その他、継続して取り組んでいる政策(一部)
以下、説明する時間はありませんでしたが、継続して取り組んでいる内容です。

福島りえこの質疑の分析 ~テキストマイニング~
世田谷区選出の都議会議員8名の4年間の全質疑を分析、福島りえこの質疑が、
・最も多い(□の大きさ)
・質疑内容の多様性に 貢献している
戦略、政策、研究、指標、データ、デジタル、DX、システム、スタートアップ、防災、コミュニティといった言葉に特徴がある、という結果を示しました。


本日のWSのテーマを「未来の東京」にした理由
本日の議論を通じて、今後、注力するべきテーマのきっかけを得たいからであることをお話しました。
(ワークショップに続く)
コメント