情報教育とオンライン診療の勉強会に、オンラインで参加!

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情報処理学会 コンピュータと教育研究会 第158回研究発表会の電気通信大学企画セッションの聴講

2/14の午前中は、電気通信大学大学院情報理工学研究科 情報理工学域 情報・ネットワーク工学専攻 Ⅰ類 (情報系)教授の中山泰一先生のお誘いで、情報処理学会 コンピュータと教育研究会 第158回研究発表会における、電気通信大学企画セッションにオンラインで参加、以下を聴講しました。

(招待講演1)「情報教育課程の設計指針―初等教育から高等教育まで」解説
 萩谷昌己(東京大学),久野靖(電気通信大学)
(招待講演2)大学入学共通テスト新科目案「情報」について
 水野修治(大学入試センター)

質疑のチャンスを頂いたので、「知識習得型だった教育を、価値創造や課題解決型にかえなければならない中で、「情報教育」が牽引役になるのか、それとも、学校が変わったら「情報教育」が受け入れられるようになるか」をお聞きしました。小中学校の先生のIT能力向上(情報分野の専門学会が小中高等学校の先生をオンライン指導する)、情報科の免許を持った教諭を採用する、採用した教員の資質を向上する、など、情報を担う教員の拡充が必要という意見が多く出されました(※1:関連情報のリンク)。

※1 (1)小中高校の先生のデジタルスキルを高める取り組みを!
  (2)中学校プログラミング教育の実態調査~4割弱の学校で厳しすぎるセキュリティレベルにより授業に支障も
  (3)高校「情報」教員採用試験状況

また、(招待講演2)に関連して、次の動画を紹介いただきました。
大学入学共通テストの「情報」試作問題から考える「情報Ⅰ」(動画)

セッションには350名ほどが参加していましたが、後日、参加していた都職員から「質問していましたね!」と言われました(2/24追記)

今こそ必要!医療システムのデジタル化、オンライン診療」の聴講

午後は、出産議員NW・子育て議連主催の「今こそ必要!医療システムのデジタル化、オンライン診療」に参加しました。電話診療(74点)より診療報酬が低い(71点)ことや、一部の慢性疾患に限定などの縛りにより、なかなか広がらなかった「オンライン診療」ですが、コロナ禍で3密回避が求められたこともあり、
・初診可
・疾患や条件の縛りなし
など、条件が緩和されました。

山下先生によれば、2019年6月に実施された初診1,800万回のうち、オンラインで実施したのは1,600-2,000回(すなわち、0.01%)に過ぎなかったが、そこから受診勧奨になった例はほとんどなかった、ということでした。つまり、 初診の多くは、対面でやる必要性が低い可能性があります。

コロナ禍では、病院に行くのが怖い患者がオンライン診療を選ぶ傾向にあり、その内容も「この症状はコロナか?」という相談が多いそうです。「対面か/オンラインか」ではなく、「診ないか/オンライン診療でも診るか」である、という指摘が印象的でした。

政府は法律に介入できますが、診療報酬は中医協が決めます。この構造に課題があることも知りました。

オンライン診断から受診勧奨の割合が低いということは、不必要な対面診断を行っている、ということでもあります。不必要な対面診断に診療報酬が高く設定されている=医療界に推奨している=国民の負担になっている、ことを改めて認識する必要があります。医療経済評価が進まないこともしかりですが、広く薄く国民が損をしていることが伝わらない(※2)ことがもどかしいです。

※2 「統計学が日本を救う」(西内啓著。中公新書ラクレ)に詳しいです。

ご講演頂いた山下先生の見解は以下のサイト(※3)にまとまっています。

※3 オンライン診療の活用を本気で考えているのか – 山下巌・「オンライン診療の健全な推進を図る医師有志」メンバーに聞く

休日の地元活動~千歳船橋、下北沢エリア

この日は、インターン生が、千歳船橋と下北沢で、「新型コロナウイルス感染症に係る緊急支援策」のパンフレットや「リエコラボ通信」をお配りするとともに、2連ポスター掲示のお願いにまわり、4枚を貼っていただきました。「ポスター見たよ」というお声を頂く回数が増えています。ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます!

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