「令和6年度都議会第1定例会」総務委員会②~選挙管理委員会

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 選挙は、民主主義社会において、有権者の意思を政治に反映させる仕組みとして、極めて重要な役割を担っています。多くの有権者の意思を政治に反映させるためには、誰もが投票しやすい環境を整えていく必要があります。

 郵便での投票が認められている投票弱者以外にも、投票所までの移動が困難であったり、仕事や学校の都合で投票に行く時間がないなど、様々な制約を受けている有権者がいらっしゃいます。また、海外に居住する有権者が投票する際の「在外選挙制度」も改善が求められています。

これらの制約の解決策として期待されているのが、インターネット投票です。

インターネット投票制度の整備は国が行うものではありますが、私たちは、継続して、インターネット投票の将来的な実現を見据えて、都民の理解を深めるための啓発に取り組むよう、要望してきたところです。

選挙権を手にする18 歳までの間に、インターネットによる投票に慣れ親しみ、有権者になった際に、公職選挙においてもインターネットでの投票方式を選択肢の1つとして考えられるようになる、という意味で、ポスターコンクールのネット投票は良い取り組みであると考えます。

 今年度のポスターコンクールのインターネット投票の実績と、事業を通じてどのような意見が都民から寄せられたのかをうかがう。

A
・投票期間:令和5年10月12日から11月10日まで
・高校生の部で優秀賞に選出された10作品の中から、都民の皆様にインターネットでの模擬投票により1作品に投票をしていただいた
・投票の実績:1,785票
・うち、最も多い429票を獲得した作品を「みんなのいいね♪賞」として表彰
・投票した方からは、投票所に行かなくても、いつでも・どこからでも投票できるようになる、書き間違いがなくなるといった肯定的なご意見、操作に不慣れな方には難しい、個人情報が流出しないか心配だといった課題を指摘するご意見の両方が寄せられた

インターネット投票の実現には課題の抽出と対策も必要。取り組みを重ねていただくよう求めました。

 令和6年度はどのようにインターネット投票についての啓発をしていく予定か。

A
・ポスターコンクールでの「みんなのいいね♪賞」は、引き続き継続し、いっそうの投票体験を都民の皆様に呼び掛けていく
・また、令和5年度は、インターネット投票について考え・体験するシンポジウムを実施したが、令和6年度はこれを発展させ、1日だけのイベントではなく、2か月間の啓発サイトを開設し、その中でネット投票も体験できるようにする
・これらの取組により、引き続き多くの都民の方々に、模擬的なインターネット投票を体験していただき、そのメリットや課題について考えていただく場を提供する

 より多くの都民の皆様に「インターネット投票」を体験していただき、技術的に可能であるということを体感していただくことは、非常に意義があります。引き続きの取組を求めました。

 私は昨年の都議会第1回定例会総務委員会で、ポスターコンクールのために構築した「インターネット投票システム」がウェブサービスであることから、高校生等にインターネットによる投票をより身近に体験してもらうために、教育庁に情報共有し、先ほどのつくば市のように生徒会選挙に用いるなど、学校での活用について検討を促すよう求めました。

 生徒会選挙のように学校で活用することも考えられるのではないか。

A
令和6年度は、このシステムを、そのような生徒会選挙で使いたい学校や、ワークショップ等で使いたい選挙啓発団体等を募り、そのような場で使えるようにシステムをカスタマイズし、それを活用してもらう取組を行う。
・近い将来に有権者となる若い方々に、ネット投票を模擬体験してもらい、選挙や政治についての興味関心を持ってもらう機会としていきたい

提案に応える取組が進んでいることを確認しました。

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