東北大学フォーラム2025 in 東京 に参加

イベント

7/12の午後に、表題のフォーラムがありました。1年に一度、母校の取り組みを知れる貴重な機会です。

東北大学が描く未来像(青木孝文副学長)

・国際卓越大学に唯一選択された。
・2011年に東日本大震災があり、自身の研究が何の役にたつか悩んだ時期もあった。
・里見進長時代に、遅れていた産業界やスタートアップとの連携に着手。
・2017年に指定国立大学法人の17大学のうち一つに選定された。
・大野英雄学長時代に、産学連携が30億円から130億円に拡大。
・国際卓越大学の審査中に冨永悌二総長に交代、スタンフォード大学でバイオデザインに取り組んだ経験を持つ国際派。
・国際卓越研究大学の推進体制は以下の通り(どれも大切だと思ったので改めて記載)

平和で公正な人類社会の実現に貢献に向けて、以下の3点にコミットメント
科学技術イノベーション」、「持続可能社会」、「人類ウェルビーイング」

3つのコミットメント
・インパクト:学術的価値×社会的価値
・タレント:学生×研究者・職員×専門人材・職員
・チェンジ:マインドセット×システム(仕組み)・・・単年度会計→自己資金を増やす

建学の理念:「研究第一」、「門戸開放」、「実学尊重」・・・革新と挑戦の学府

・以下の施設と分野を強化。
 ・材料科学 ナノテラス(PPP)
 ・スピントロニクス(半導体、300nm)
 ・災害科学
 ・ライフサイエンス
 ・人文社会科学
・スタートアップは宇宙関連が最も多く、大学債を100億円発行し、ナノテラスを利用する企業が入る建物も建設中。
・5年間で500名の採用計画において300億円を確保、なかでもトランプ政権の大学府弾圧を踏まえ、国際卓越人事トラックとして、総計100名を対象に約22億円/年を準備。このためにHCM(ヒューマンキャピタルマネジメント)室を設置、7/16のクローズアップ現代でも報道。米国研究者のリクルートキャラバンを6都市で実施、68名がすでに内定。
・助教も自分のチームをもって研究するのが世界のスタンダードであり、これにあわせる。
・学部改革:世界と未来へのゲートウェイカレッジ、大学院改革:学部連携 → MOVE AND SHAKE

東北大の3つの理念「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念は、私にも根付いています。

東北メディカル・メガバンクと未来の医療への挑戦(山本雅之東北メディカル・メガバンク機構長)

・S54医学部卒
・未来型の医療を迅速に行うために、個別化医療(個人に合わせた予防・医療)の確立に取り組む
・遺伝子を経年調査して医療バンクに。
 地域住民:沿岸部を中心に8.4万人の成人をリクルート
 三世代コホート:妊婦2.2万人+子ども+兄弟、夫、両親 7.3万人
 5年に一度、宮城県7箇所、岩手県4箇所のサテライトで、人間ドッグより詳しい検査を実施。現在、3世代目の調査。500万本、30ペタバイト。
・家族歴のサンプルは、オランダ、米国(-2014)、英国(-2015)でも実施したが、中断。東北大の場合は、地域の産科の先生方が協力してくれたことが大きい
・データデータだけでなく解析情報も提供
・16万/30億=0.1%の塩基の違いが、人の違いを生み出す
・製薬企業5社と公的資金で実施
・当初は1日1配列しか分析できず、年間200人を分析。処理速度が高まり、一昨年は7万人を分析。
・血縁者を除いてリファレンスパネルを作成、希少難病の特徴を調査。
・世界と競争できている。
・コホート参加者に、治療可能な遺伝性疾患に関する情報(乳がん・卵巣がん・大腸がんのリスク)のフィードバックを開始。厳しく判定して217人、うち111名に回付し大学病院で精密検査。3名に早期乳がん、7名が予防切除手術(全て自己負担)
・宇宙空間ではグリシンとコハク酸が減少→老化が加速(無重力&宇宙ストレス?)→宇宙マウスで加齢の研究を実施(バイオバンク)

Q&A

発症していても伝えるのが難しいのに、発症していない人に伝えるのは難しくないか?(H3医学部卒)→大学病院で万全のフォローアップを約束、がんリスクを伝え始めた時と同じ。人間ドッグで一般的になるといい。

新たな人文知の創造へ~統合日本学センターの取り組み(加藤諭センター副センター長)

・総合知として発信していくべきとの国の方針もある
海外にはアジアを中心として60以上研究機関がある
課題:
①国内外の対話不足(使用言語&出版言語、可視化されていない)
・アプローチが異なる 日本は実証重視(微視的)、海外はフレームワーク(巨視的、世界文学の流れの中の位置づけ、他の学問との相関)
・国内文献多いが、日本語かつ流通も限定的
→統合に向けて 日本学国際共同大学院、「創造する日本学」、支倉サミット
・インパクトファクターが適用しづらい中で、マッピング、モニタリング指標とモニタリング

②学術資源が分散
・広く活用できるようにすることで、知の探究が加速する。
・戦前から文系の学部を有する4つの国立大学のうちの一つであり、100年前のアインシュタインの訪仙についても記録されている。
・人文社会科学×情報科学
2023年 総合知デジタルアーカイブを構築、LLMを活用し、歴史資料の多言語化
・専任教員(外国人)の採用 
日本の研究がしたい人を、卓越研究大学の枠組みを使って優秀な人が来やすくなっている

Q&A

・茶道、華道・・・アニメなど、全てが含まれる
・大使館や空手に興味がある外人にもアクセスを

学友会乗馬部(奥村美賀子 主将)

・七大戦で優勝 現地の馬を使うなかで優勝できた。3回優勝/4年間
・5-19才の馬を飼育

海外ネットワーク活動(Bitti Davide氏)

・東北大知られていないけど素晴らしい環境
・2010-東北大留学、2011 東北大震災 復興にも協力
・仙台は遊べるし友達と様々なアクティビティもできる

懇親会

田中美副学長や、東芝研究開発センターOBの土井美和子さんなど、多くの知人と再会することができました。教育の場でも仕事の場でも人に恵まれてきたことに感謝しています。

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