6/27の夜は、「城西国際大学大学院 国際アドミニストレーション研究科」の鈴木崇弘先生にお招きいただき、寺田 和弘氏(デンマーク王国大使館上席政治経済担当官、NPO法人EMA日本理事長)によるご講演、「なぜデンマークは世界で最も幸せな国なのか ?」を聴講しました。
デンマークは人口580万人、1人当たりGDPは日本の約1.5倍、「World Happiness Report ranking」による2017年の幸福度ランキングは日本の54位に対して3位、「Global Workforce Happiness Index」による2016年の働く人の幸福度ランキングでは日本が47位であるのに対し1位です。その社会の仕組みについて、政治、経済、福祉、教育、医療、難民・外国人の受け入れ、ワークアンドライフバランス、ジェンダー、デジタル化、などの多角的に、質疑を交えながら説明いただきました。
なかでも興味があったのは、「高い労働生産性」と、それにつながる「教育」です。
・職種毎に労働組合が形成され(加入率70%)、より良い条件で働こうと思うと、成長する会社に転職すること(平均4年に一度転職)
# そのため、斜陽産業が維持を目的に政治に働きかけるなどがない:福島補足
・労働生産性が高いのは、週37時間労働、5時退社と、労働時間が短く、同時に、10の仕事のうち価値を生み出す2~3の仕事に注力するため
・保育園の頃から自分の意見を述べる教育を受け、大学院まで学費は無償であるものの、進路を自ら選択するために、高校進学者は74%。大学の学科の定員のみ時代にあわせて国が決定、30才以上の通学率は日本は1.6%であるのに対し、デンマークでは6.0%
# 目的を持った主体的な学びが実現:福島補足
などを知りました。
デンマークもこの仕組みを年月をかけて実現しているので、日本も一歩一歩だという寺田氏の言葉が印象的でした。
あるべき姿を実践している他国の事例を知り、一層迷いがなくなりました。この日配られた資料は私のバイブルです!
勉強の機会を頂きました鈴木先生、寺田様に心より感謝申し上げます。
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