「チャレンジする先生を応援する研修」に関する意見交換の継続

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最新の学習指導要領のポイントである「主体的・対話的で深い学び」ですが、この教育をするには、まず先生方が、そもそも主体的に仕事ができていることが大切であると考えています。

そこで、昨年の第三回都議会定例会の一般質問で、以下のやり取りをしました。

Q ICT導入に積極的な地域や学校には、それを牽引する人が必ずいます。変化が早い時代において、みずから道を切り開く力を児童生徒が身につけるためには、そもそも教員が変化を肯定的に捉え、学び続ける姿勢を持つことが不可欠です。

都内には、プログラミング教育インクルーシブ教育コミュニティスクール(、バリアフリーいじめ対策)など、さまざまな分野で変革をなし遂げた先生方がいらっしゃいます。変化に臆さずチャレンジできる教員を育てるためには、このような先生方から直接指導を受け、志を同じくする仲間ができることが何よりも力になります。

都教育委員会は、多様化する社会に対応するため、変わることを肯定的に捉えることのできる教員を育成するべきと考えますが、見解を伺います。

A 教員は、教職生活全体を通じて、実践的指導力等を高めるとともに、社会の急速な進展の中で、探求力を持ち、学び続けることが必要でございます。
 そのため、これまで都教育委員会は、子供の多様なニーズに対応した学習指導や学校教育におけるICTの活用などの教育課題に応じた研修を実施し、教員の計画的な育成に取り組んでまいりました。

今後、意欲ある教員が、さらに自らの資質を高められるよう、最新の教育動向に精通し、教育現場での実践経験と情熱のある人材を講師に招いた研修を実施するなど、変化する社会に対応した教育改革の推進に貢献できる教員の育成に向けた取り組みを一層進めてまいります。(教育長)

多くの教育関係者の皆様からもご期待いただいた上記質疑ですが、昨年度末に説明を受けた事業内容は、「防災やICTをテーマにした研修で、それぞれの分野で結果を出した先生が登壇する」というものでした。著名な先生が登壇するだけでは従来の取組みと変わりません。また、研修を予約するサイトのトップに「「主体的対話的な学び」の実現に向けて」と記載した、とのことですが、これも学習指導要領の引用に過ぎません。

私は、自らの経験(仲間と力を合わせ、世界初の製品開発に成功)から、主体性が育まれるには、以下の条件が必要だと思っています。

(1)志(ゴールイメージ)を持つ
(2)(小さいことから徐々にでよいので)志の達成のために行動し、その結果を引き受ける経験を繰り返す
(3)信頼する人(先輩や仲間)からの承認を得る

都議会議員になって、教員の皆様と意見交換する機会も多く、志ある教員が少なくないこともわかっていますが、旧来の価値観にとらわれた校長によるトップダウン型の学校運営の下では、(2)、(3)の機会が少なすぎます。(1)志を持ち続けるためにも(3)が重要であることから、

・志を持つ教員が(学校)改革を成し遂げた先駆者に触れ、つながれる
・志を持つ教員同士もつながれる

研修の実現に向けて、意見交換を重ねています。

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