オンライン教育関連の情報交換で充実した一日!

ブログ

7/9の午前中は、7/17に開会する「都議会臨時会」で質疑の対象となる「令和2年度7月補正予算(案)」について、東京都財務局から説明を受けました。

令和2年6月に成立した国の第2次補正予算に対応するとともに、都独自の取組を迅速に実施する内容で、以下の4領域からなり、総額は3,132億円です。

1. 新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する対策        2,620億円
2. 経済活動と都民生活を支えるセーフティネットの強化・充実   501億円
3. 感染症防止と経済社会活動との両立を図る取組           9億円
4. 社会構造の変革を促し、直面する危機を乗り越える取組       2億円


昼は昨日に続き、「超教育委員会」が主催するシンポジウム「学校現場の声~千葉大学教育学部附属小学校の休校対応」を聴講しました。

【参考】一斉休校で児童と先生をICTが結んだ、学びのライフライン(Impress Watch 2020年3月17日)

司会進行は、第7回都政報告会でお招きした、慶応大学の石戸奈々子教授です。

休校の可能性を見越して、2/26には、千葉大学にアカウント発行の申請を行い、2/27の一斉休校要請の翌日、2/28の13:00から前項授業(15分間)を開始、3/2にはTeamsの利用を開始、3/18にはTeams卒業式、3/23にはTeams修了式を実施したというこの学校では、できるご家庭から参加してほしいというスタンスで理解や協力を得るとともに、取り残されそうなご家庭をフォローしたそうです。4月からは本格導入に進み、7月からはオンライン通学をやってみたいとのこと。「以前の教育現場(※)に戻りたいのか」という大木圭副校長の意見が印象的でした。

※ 
課題1:教員の働き方改革が進まない
課題2:働き方改革が進まないことや改革に後ろ向きな風土を嫌った、教員のなり手不足
課題3:OECD中、教育への財政支出が最低であるため、家庭の負担が高く、教育格差につながりやすい

質疑応答では、

・ウィズコロナでは実施が難しい生徒同士のグループ討議や、オフラインでは小部屋に誘わないとできない一対一の相談などは、オンラインのほうが手軽にできる一方、オンライン授業で一番難しいのが意欲の喚起であり、オンライン授業による習熟度もこれから評価する予定

・家庭の負担軽減のため、登校して端末を使ってオンライン授業を受けることを選択できるようにした(20%強の保護者が希望)、今後は、学童保育にWi-Fi環境を設置して、教育学部の学生を派遣することで、単位認定と人材確保を両立させたい

・オンライン授業の様子を保護者がみることで、毎日授業参観のようになるのは教員もストレスだし、意見をもらっても説明にも時間がかかる、教育方法に対する意見は担任でなく副校長に言ってほしい

など、取り組んだからこその意見を多く伺うことができました。

印象的だったのは、大木圭副校長も、IT担当の小池翔太先生もお若かったこと。そして、大木副校長は、生涯学習課学校家庭地域連携室にいた経験を、小池先生は、修士課程において研究した企業との連携を活かされていました。保護者とのコミュニケーションの重要さを認識され、それができているところも素晴らしかったです。

大木副校長の「懸念があるからやらないのではなく、やってみて、困りごとに個別具体に対応するなかで、あらかじめこうしておけばいい、ができてくる。」という言葉が印象的でした。理想的な試行錯誤であり、管理職の姿だと思います。子供たちに伝わるのは、教育内容よりも、このような大人の姿勢だと思います。素晴らしいシンポジウムでした。


午後は、同じ文教委員会の内山真吾都議、あかねがくぼかよこ都議とともに、「Facebookプライベートグループ 未来の教育シンポジウム-FES-」の皆様から、都内学校におけるオンライン授業の推進の陳情をお受けしました。

問題だと思っても、議員に提案するという行動にまで移せる人はごく一握りだと思います。このような建設的なご提案を頂ける度に、「都議会議員をやっていてよかった!」と思います。第3回都議会定例会に向けて意見交換を重ねていくことになりました。

コメント

  1. 大木 圭 より:

    福島りえこ様

    このたびは、本校の拙い取組をこのように取り上げていただきましてありがとうございます。
    千葉大学教育学部附属小学校副校長の大木と申します。

    今回の私のとりとめのない話を、このように理路整然と、しかも好意的にまとめていただいたことで、私自身の進むべき道がより明確になったように思います。また、大いに勇気づけられました。心から感謝申し上げます。

    本校の若手教員からも「ノーチャレンジ、ノーチャンスですから」と、私の提案に率先して協力してくれ、このたび明治図書出版から『オンライン学習でできること、できないこと~新しい学習様式への挑戦』という書籍を出版する運びとなりました。本校としては約40年ぶりの発刊となります。
    また、明日7月12日(日)15時から、NHKのEテレで本校の取組について放映されることになっていますので、もしよろしければこちらもご覧いただければ幸いです。https://www.nhk.or.jp/kodomo-pj-blog/2020/learning/432381.html

    まだまだ道半ばではありますが、本校の教職員、保護者が一体となって、行政とともに連携し、新たな教育の形を模索し、できるところから少しずつ具現化してまいりたいと考えています。

    東京都の感染者数も連日増加している中で、ますます大変なご苦労を抱えてらっしゃるのではないかと拝察いたします。どうぞご自愛くださいませ。

  2. rieko より:

    大木副校長先生、ご丁寧にありがとうございます。
    ご案内のEテレを予約録画して拝見しました。

    PCの扱いが得意ではないとおっしゃる社会の先生が、ウィズコロナの学校運営で子ども同士のグループでのディスカッションが難しいなか、新学習指導要領で求められている「主体的・対話的で深い学び」をオンラインを活用して実現していく様子がみられました。

    子ども達が疑問を抱いたときに、どのような言葉をかければ自主的な学びが進むか、や、子ども達のディスカッションの様子を観察し、次の授業に活かしていくなどは、まさに先生の指導スキルの賜物であり、オンライン環境は道具でしかないことを改めて理解しました。

    オンラインに苦手意識のある先生方に是非見ていただきたい(オンライン環境でも伸び伸びと学ぶ子供たちの姿を見ればオンライン教育に取り組みたくなるであろう)内容だと思いました。

タイトルとURLをコピーしました