10/5に開催した「第6回都政報告会」の後半では、「未踏ジュニア」代表の鵜飼佑氏に加え、「神戸市立科学技術高等学校」で教頭を務められる、中野由章先生(※)をお迎えして、パネルディスカッションを行いました。
中野先生は、元々、IBM大和研究所で研究開発に従事されていましたが、プログラミング教育の研究のために、大阪電気通信大学客員准教授に着任するとともに、小学校から大学まで一貫した教育体系を作ることができる政令指定都市の神戸で教諭職につかれた、プログラミング教育の第一人者です。
(東京都は都立高校、学校には関われますが、小中学校は基本的に基礎自治体の行政範囲のため、一貫した教育は難しくなりがちです。)
鵜飼氏からは、都民が声をあげれば、学校や教育委員会も動くこと、中野先生からは、パソコン甲子園などで活躍するプログラミングがすごく長けている生徒は、先生方よりも能力が高かったりするので、様々な外部リソースを使い、抱え込まないことが大事だと述べられました。
また、「創造性を養うには、家庭では何に取り組めばよいか」、という会場からの質問に対して、鵜飼氏は「幼稚園からプログラミングさせれば良いというものではなく、ITに関わらず、様々な体験をして、プログラミング以外の好きなことをとことんやる事が大切だ」と述べられました。鵜飼氏自身、小中高まで一貫校で、大学もAO入試、一度も受験勉強に時間を取られることなく、プログラミングやボランティアなど、好きなことに取り組むことができたそうです。中野先生も「いろんな事を知りたいという興味・好奇心が大切で、親や教師が、わくわくしている姿を子ども達にいっぱい見せることが大切」と語られました。
東京都が5Gのインフラを作っても、そのソリューションを作るのは”人”です。これからも、次世代を力強く切り拓くことのできる”人”の育成に、取り組みます。(続く)
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