【令和02年度予算で実現したことその②:区部でのプラスチックの分別回収の推進】

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令和02年度予算で実現できた政策の二つ目が、区部でのプラスチックの分別回収を支援する「再資源化事業」です。「持続可能な利用に向けたプラスチック対策」として、本件含め全体で4.6億円が計上(令和2年度主要事業、東京都)されています。

私は月に一度「1stの日」と称する都政相談会を行ってます。ここでよく議題にあがるのが「環境問題」、とりわけ、「廃プラスチック」への対応であり、

・中国や東南アジアの廃プラスチック受け入れ停止による国内の未利用廃プラの増加・マイクロプラスチックによる海洋汚染(最近は空気も汚染されているという話もありますが)
・現在区部を中心に行っている焼却処分(サーマルリサイクル)は一部エネルギーの回収とともにゴミの容積を圧縮できるものの、CO2排出量の増加要因
・都の埋め立て処分場の寿命(残り50年)

等の諸課題もあり、区民の皆様の問題意識も非常に高いものがあります。希望者の皆様と共に、「日本製鉄・君津製鉄所のプラスチックリサイクル施設」の見学(「リエコラボ通信No.9」参照)も実施しましたが、これも支援者様からの提案でした。

ちなみに、「分別しなくて済むなら誰も分別したくないのではないか」と言われることも少なくないのですが、私が依頼して会派でやった調査では、分別を実施していない自治体に住む人の半数にプラスチックの分別に取り組む意欲がある(「リエコラボ通信No.9」参照)という、私の実感に整合した結果となっています。

既に東京都は、ストローやプラスチックバックなどの「ワンウェイプラスチックの使用量削減」に向けた取り組みを始めていますが、加えて私は、

・東京2020大会はじめイベントや啓発事業で都が配るノベルティのプラスチックの削減
市部に比べて分別回収率で劣っている区部における分別の推進(下の表は区部と市部の分別量の差を示したものです。)

について、令和元年第1回定例会一般質問でとりあげ、かつ、環境局担当者と折衝を重ねてきました。

環境局は、今年度、基礎自治体のヒヤリングを進め、「東京都廃棄物審議会」(東京都)の答申も受けて、今回、プラスチックの分別回収を支援する「再資源化事業」を予算化しました。これから分別収集を目指す自治体向けの「スタートアップ支援」、既に分別収集を実施している自治体に向けたレベルアップ支援の2本立てになっており、取り組みが遅れている区部における分別収集の推進、につながる内容です。

昨年末に公表された「ゼロエミッション東京」(東京都)では、2050年の目指すべき姿に「CO2実質ゼロのプラスチック利用」を設け、そのためのマイルストーンとして、2030年に向けて、

・ワンウェイプラスチック累積25%削減(国全体の目標)
・家庭と大規模オフィスビルからの廃プラスチック焼却量40%削減(2017年度比)

に取り組むとしています。本事業が有効に機能するよう、分別収集を行っていない、地元世田谷区はじめ各自治体に働きかけてまいります。

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