「刑法の性犯罪規定の見直しに関する意見書」を全会派一致で可決しました!

ブログ

昨年3月、名古屋地裁岡崎支部が、実の娘に性的暴行を加えたとして準強制性交罪に問われた父親に対し、娘が抵抗できない「抗拒不能」の状態だったとするには合理的な疑いが残ると判断し、無罪と判決した事案を覚えていらっしゃるでしょうか。

この判決に疑問を持った都民ファーストの会東京都議団の女性活躍推進本部のメンバーは、「刑法の性犯罪規定の見直しに関する意見書」を都議会として決議するべく取り組んできました。

 

そして、検討着手から約1年が経過した「令和2年都議会第2回定例会」の最終日で、総務委員会での検討を経た添付の意見書について、本会議にて全会派一致で採択(※)することができました

※ 意見書は全会派一致でないと採択できません。

弁護士資格を持つ岡本光樹都議には、対象とする規定の歴史的経緯や解釈に関するレクチャーはじめ、多大なご協力をいただきました。

 

また、本件を提案した総務委員会の鈴木邦和都議には、会派間調整でご協力いただきました。

今年の3月に名古屋高等裁判所で行われた2審では、「親による継続的な性的虐待の一環だということを十分に評価していない」として、1審の判定を覆し、検察の求刑どおり、父親に懲役10年を言い渡したということで、本当に良かったです。

過去の判例、判決の流れを改めることは容易ではありません。女性が少ないと、女性に関わる問題に共感してもらうだけでも時間を要しますが、女性都議が1/3を占める都民ファーストの会東京都議団では、打てば響く仲間と速やかに連携して課題にあたることができます。立法機能がある議会に女性が参画する重要性を日々痛感しています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました