「令和2年都議会第3回定例会」一般質問⑧水道需要の見通しの精度向上

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水道需要の見通し

「一日最大配水量」の予測をもとに東京都の水道インフラが整備されるのですが、その精度に課題があると感じたので、質問にとりあげました。
都は、「この見通しは、専門的な知識を有する外部有識者に検証いただき、妥当と評価をいただいている」と取り組みの正当性を訴えるとともに(専門家の意見というのはEBPM的にはレベル4、すなわち一番信頼度が低いとされています)、議会用語的に「今後、さらに(今までやっている取組みをもう少しだけ頑張る)」と答えるなど、今回の一般質問で最も後ろ向きな答弁です。

質疑を作るにあたって、一日最大配水量の予測の計算方法や、考え方など、水道局職員とやり取りができたこと、課題として議事録に残せたことが進捗です。

以下は、今年8月に開催された、第1回東京都水道事業運営戦略検討会議第一回専門部会の資料から引用したものです。

Q 将来にわたる安定給水のため、水道需要を適切に見通すことは大切です。しかしながら、これまでの一日最大配水量の予測値は、実績値に比べ一割以上の乖離があり、かつその差は近年拡大をしています。

 その原因は、一日平均配水量を負荷率で除して一日最大配水量を求めるプロセスにおいて、数学的処理に従い、二十八年前の低い負荷率を使うなどしているためで、都は2025年と2040年の予測でも同じ手法を用いています。

 東京都水道事業運営戦略会議の第一回専門部会の資料では、負荷率に影響する要因として、都市の性格、気象条件を、一日最大配水量に影響する要因として、曜日、天候を挙げています。

 今後は、これまで採用してきた数学的処理の合理性を検証するとともに、要因ごとの影響を個別に見積もるなど、一日最大配水量の予測精度を上げる取り組みに着手するべきと考えますが、都の見解を伺います。

A 水道需要の見通しについてでございますが、水道施設整備の基本となる水道需要は、将来にわたり都民生活と首都東京の安定給水を確保する上で適切に見通すことが必要でございます。

 水道局では、このたび二十年後の二〇四〇年度を見据え、過去二十年以上の水道使用などの実績や安全度を検証、分析し、合理的な統計手法により水道需要を見通しました。個別の要因となる生活様式の変化などは一日平均使用水量に反映し、気候などにより変動する一日最大配水量の算出には、安定給水を確保する観点から、実績期間内の最適な負荷率を採用いたしました。この見通しは、専門的な知識を有する外部有識者に検証いただき、妥当と評価をいただいております。

 今後、さらに水道使用の実績や最新の社会情勢等を注視し、水道需要を適宜適切に見通してまいります。(水道局長)

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