「令和2年第3回都議会定例会」一般質問⑦ホームドア未整備駅の転落防止策の推進

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ホームの転落防止策

JR阿佐ヶ谷駅での視覚障害者のホームからの転落事故で関係者の皆様よりご相談いただきました。駅員や利用者による声がけも推奨されていますが、コロナ禍で利用者が少なかったという事情もあるようです。

2040年代までに、都内全駅での設置を目指すということは、これから20年以上ホームドアがない駅がある、ということでもあります。同じ事故を受けて国が立ち上げた「視覚障害者のための安全対策検討会」が検討したホームドア以外の安全策(=ホームドア未整備駅の安全対策)についても、都が働きかけることを約束しました。

質問を作るにあたり、固定柵とセンサーで落下防止に成果を出している東急電鉄にも様々な技術について詳しく教えて頂きました。ありがとうごさいました。

Q 都内のホームドア未設置の駅での視覚障害者の方の転落事故がなくなりません。都は2040年代までに、全駅での設置を目指していますが、公共交通機関で注意を払わないと死に至る状況が続くのは問題です。

 設置が難しい理由の一つに、ホームの強度不足が挙げられていますが、一部私鉄では、軽量な固定柵とセンサーで落下防止に効果を上げています。国も来月から、視覚障害者のための安全対策検討会を立ち上げます。

 理想形であるホームドアの導入までのつなぎとして、例えば、固定柵プラスセンサーやカメラによる落下検出など、次善の策の導入についても支援、早期の対策を進めるべきと考えますが、見解を伺います。

A ホームからの転落防止対策につきましては、安全な運行の責任を負う鉄道事業者がみずから取り組むことが基本でございます。

 事業者は、効果の高い対策といたしまして、都の支援も得てホームドアの設置を進めておりますが、コストの問題や物理的、技術的な制約があることから、当面の策といたしまして、駅構内カメラの映像をリアルタイムに解析し、ホームからの転落等を自動検知するシステムを運用している駅もございます。

 また、国においても、AIを活用した画像認識システムの開発などホームドア未整備駅におけるハード、ソフト両面からの安全対策を検討することとしております。

 都は、こうした国の新たな検討などを踏まえ、ホームドア未整備駅の安全対策に取り組むよう、鉄道事業者に働きかけてまいります。(都市整備局長)

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