11/27の午後は、政策企画局に対する事務事業質疑が行われました。
今期から総務委員会委員長を務めているので、自身で質疑に立つことができません。よって、私も答弁調整に関わった本橋都議の質疑について、以下に記載します。

東京グリーンビズ
令和5年7月、都民と共に暮らしにゆとりと潤いをもたらす緑を育み、100年先に継承する緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」が始動した。公共用地におけるグリーンインフラの導入、雨水浸透能力の評価、屋敷林や農地を守るための補助の拡充、基礎自治体の取組への支援など、大変多くの施策が盛り込まれている。そこで、
東京グリーンビズの意義、目的は
A(計画調整担当部長)
・東京グリーンビズは、自然と調和した持続可能な都市を目指し、100年先を見据えて立ち上げたプロジェクト
・都民や区市町村、民間企業など様々な主体との連携により、農地・屋敷林等を「まもる」取組、公園の整備など「育てる」取組、グリーンインフラなど自然の機能を「活かす」取組を進めていくこととしている
先月、都民が緑に親しみ、育むきかっけとなることを目的とした都主催のイベント「東京グリーンビズDAY」が開催され、大勢の参加者があった。都と一緒に「東京グリーンビズ」を推進している民間企業や団体と連携して、ステージプログラムやワークショップなどが実施され、参加者は緑を楽しむことができた。ステージプログラムでは、有名なガーデンデザイナーによる、「人生に必要な“ボタニカルライフの愉しみ”」と題した講演があり、地域にあった植物を選ぶことで、手を入れなくても美しいサステナブルガーデンができることなどを学ぶことができた。
こうして、都は、東京を自然と調和した持続可能な都市へ進化させるため、官民連携の下に、取り組みを進めている。行政だけではなく、民間を巻き込んで実施したイベントだからこそ、大きな話題と反響が得られたものと思う。そこで、
都が民間企業や団体と連携することの意義、目的、現在の取り組み状況は
A(計画調整担当部長)
・東京グリーンビズを進めていくためには、行政だけでなく、都民や企業とともに、官民一体となって取組を広げていくことが重要
・そのため、令和6年3月から、都と協働して取組を進める企業などをコラボレーションパートナーとして募集し、まちづくりでの緑の創出や森林の保全などに取り組む企業など、現在54団体が登録
・都はコラボレーションパートナーと共に、まちなかの壁面緑化を進めるほか、10月には緑の取組を発信するイベント「東京グリーンビズDAY」を、再開発により約24,000㎡の緑地を新たに生み出した麻布台ヒルズで開催
・多摩産材を使った時計作りのワークショップや、民間の緑化技術の展示や実例紹介などを行い、約8,000人もの来場者を集め、東京グリーンビズの取組の輪を広げている
「東京グリーンビズDAY」の参加者の中には、世田谷の砧公園でボランティア活動をしている者もおり、「東京グリーンビズ」の取組が広がっていることが実感できた。また、野菜を使ったワークショップなども実施され、子供も楽しみながら、緑の役割や大切さを学ぶことができた。
これによって、私たちの主食のお米や、トマト、ナス、キュウリなどの野菜作りの体験を通じ、「東京の緑」の大切さには収まりきらない、農地の保全・確保、食料自給率の低さ、日本人にとってのお米の重要性など、地域や国が抱える様々な重要課題に関心が及ぶ。このように、都民が緑のことを学び、緑の保全や創出に向けて主体的に行動することが、東京を「自然と調和した持続可能な都市」に進化させるために、重要である。そこで、
「東京グリーンビズ」における都民参画の促進に関する、都の取組状況は
A(計画調整担当部長)
・より多くの都民にプロジェクトに参加していただくためには、都民に東京グリーンビズの意義や取組を認知・理解いただき、共感してもらうことが重要
・そのため、都は、コラボレーションパートナーと共に、公園でスポーツを楽しみながら緑の役割を学べるプログラムの実施や、丸の内や渋谷などの民間施設でのPR動画放映により、緑を育てる気運を醸成するほか、農業に携わるきっかけとなる体験農園の魅力をPRするなど、都民の緑や農地保全への関心を高める取組を推進
・こうした取組を通じて、より多くの都民が緑に触れ、積極的に緑をまもり、育てる活動に参画していただけるよう、後押し
「東京グリーンビズ」が始まって3年目に入り、着実に新しい層を取り込んでいることを評価したい。今後、ますます取組の輪が広がることを期待する。
冒頭、「東京の緑を『まもる』『育てる』取り組みを進めていく」とのご答弁があった。2050東京戦略でも、緑の減少に歯止めをかけることは勿論、緑を適切に維持・管理をすること、さらには、豪雨や暑さ対策にも寄与する緑の多様な機能の認知向上などに関する、取り組みをうたっている。特にこの季節、かつ落葉樹に関してではあるが、その落ち葉の清掃や掃除が所有者にとっては大変な労力である。実際、特に、ご高齢のご家庭では、その負担感から、樹齢200年近いケヤキの木を撤去してしまった例もある。
「東京グリーンビズ」について縷々やり取りしてきたように、ひと度、撤去してしまうと、東京にとって大事な樹木・緑は二度と復活しないし、見ることも、止まり木で一休みしている小鳥のさえずりすらも、もう聞くことはできない。地域住民同士が、身の回りにある緑を、自分たちで守り、育てるんだ!!といった気概を育んでもらえることが重要である。そこで、
「東京の緑を『まもる』『育てる』取り組みを進めていく」には、単に緑に親しむだけではなく、共に樹木管理をすることの重要性を学ぶ機会を創出するとともに、地域住民の理解と共感を得ていくことが重要と考えるが、都の考えと、取り組みは
A(計画調整担当部長)
・樹木には、人に潤いや安らぎを与えるほか、都市環境の改善、美しい都市景観の創出など様々な役割
・東京グリーンビズの取組を推進していくためには、都民に対して緑に親しむだけでなく、樹木の維持管理やその重要性を学ぶ機会を提供し、次世代に継承すべき社会共有の財産である東京の緑を、都民と共に守り育てていく気運を醸成していくことが重要
・そのため都は、コラボレーションパートナーと連携し、都民向けに樹木医などの専門家から樹木の育て方や点検方法などを学ぶ講座や、植樹や下草刈りをする森林保全などの体験・参加型プログラムを開催
・今後も、都民への啓発活動や学びの機会の提供を通じて、都民の理解と共感を得ながら、取組を推進
グリーンビズマップ



昨年7月に、「東京グリーンビズマップ」が公開された。このマップは、緑のスポットへの訪問を促すことに加え、都内に実は多くの緑があることを認識してもらうことに役立つ。
すでに多くのスポットが掲載されているが、さらに情報の質と量を充実させることで、マップの価値がさらに高まると考える。例えば、サクラ並木は日本人だけでなく海外からの観光客にも親しまれており、都内の街路樹の本数でもサクラは3位に入るほど、私たちにとって身近な存在である。桜をはじめとして、どこにどのような樹木があるのかなどの情報がもっと増えれば、自分の近くにある美しい緑を知ることができ、マップがさらに魅力的になる。
Q そこで、「東京グリーンビズマップ」を活用した情報発信について、どのような工夫をしているのか
A(計画調整担当部長)
・東京グリーンビズマップでは、都立施設に加え、国や都内区市町村、民間企業と連携し、新宿御苑や目黒天空庭園など約830のスポット情報を紹介しており、都民が身近な緑に関心を持ち、訪問することができる工夫
・並木については、現在、イチョウ、ケヤキ、サクラなど、樹種別で表示できるようにしており、ご指摘のサクラは、目黒川沿いや靖国通りのサクラ並木など主要な並木を中心に掲載
・現在、都民により親しんでいただけるように、都道や区市町村道におけるサクラ並木の情報を追加するなど、さらなる情報の充実を図っており、緑への関心を一層高めていく
東京グリーンビズマップでは、都内の緑の情報が数多く掲載されており、今後も拡充されることがわかった。もっとも、現在のところ、あくまでも「マップ」という域を超えてはいないようだが、これをさらに充実させるものとして物語を伝えていくことも重要である。
大東亜戦争の末期の、昭和20年8月9日、長崎県に、原爆が投下された。爆風、熱線、放射線によって、昭和20年12月末までに、約7万4千人が亡くなるととともに、生き残った人々も、放射線の影響による後遺症(原爆症)など、深刻な健康問題に苦しみ続けている。その点は、何も人的被害に限らない。爆心地内にある、山王神社の境内入口に、どっしりと根をおろしている大きなクスノキもまた例外ではない。幹に亀裂が入り枝葉も吹き飛ばされ、熱線で焼かれ一時は枯死寸前となったものの、その後、奇跡的に再び新芽を芽吹き、次第に樹勢を盛り返して蘇り、焼け野原から復興に向かう被爆者らを勇気づけたとのこと。現在は、平和や再生のシンボルとして親しまれ、長崎市の天然記念物に指定されていとのこと。また、山王神社では、このクスノキの生命力にあやかり、それを生かした御守りも頒布しているとのこと。
都内にも、様々な来歴ないし経緯、さらには物語を持っている樹木・緑が必ずあると思う。そこで、
都は、この「マップ」に加えて樹木の来歴などがわかる「樹木帳」の要素も付加させ、広く都民に当該樹木・緑が愛されるとともに、利活用されるような仕組みを創出すべき
A(計画調整担当部長)
・東京グリーンビズマップでは、緑溢れるスポットの位置情報を発信するほか、より多くの都民にその魅力や歴史を知ってもらえるよう、小石川後楽園や東京ガーデンテラス紀尾井町などの緑地の特徴を紹介する記事も掲載
・また、本年6月に開始したミッションをクリアしながら緑溢れるスポットを巡る「東京グリーンビズ・クエスト」では、日比谷公園にある樹齢400年以上の「首賭けイチョウ」の物語などを学べるコンテンツを提供
・こうした取組により、東京の緑に都民が興味を持っていただけるように、東京グリーンビズを推進
日本人にとって、数ある樹木・緑の中でも、サクラは、菊と並んで特別のものと言える。サクラは、待ち遠しい春の到来を象徴するとともに、短期間で散ってしまう命のはかなさを象徴している花だからか・・・。寒さが厳しい「冬」が終わり、年度が変わって様々な物事が新たなスタートを迎える「春」は、日本人にとって心躍る季節であるのと、何ヶ月も前から、桜が満開になる時期を心待ちにしていたにも関わらず、長くても2週間程度で散ってしまう「はかなさ」に美学を感じるのが日本人でもある。

そうした中、都内では、特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」の食害によりサクラが枯れる被害が確認されている。このマップで、サクラの位置情報とクビアカツヤカミキリ被害の注意を周知できれば、「クビアカツヤカミキリ」の早期発見と被害防止にも役立つ。
「東京グリーンビズマップ」、そして物語を知って、多くの方々に緑のスポットに訪れてもらうほか、多様な活用をしてもらうことで、都内の豊かな緑に対する理解と、緑への親しみ、さらには日本人の精神と我が国の来歴を感じてもらうことを期待したい。



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