「子供を笑顔にするプロジェクト」の視察②

福島りえこ,都議選,世田谷区,都民ファーストの会,都議会議員ブログ

7/15の午後は、5/2の光明学園に続き、提案者の内山真吾都議、文教委員会所属のもり愛議員と共に、「子供を笑顔にするプロジェクト」(山梨県北杜市における自然体験活動~自然の中で学ぶ冒険教育プログラム)を視察しました。

<参加者>
 西東京市青嵐中学校の第2学年169 名(5学級)
<場所>
 北杜市高根体育館(山梨県北杜市長坂町塚川 2564)
 ※ 小雨のため、体育館とその周辺の活動に限定
<スケジュール(予定)>
 10:30 青嵐中学校 現地 到着(バス)
 開校式・事前説明
 午前の部 冒険教育プログラム(グループ活動)を実施
 12:00頃 ~昼食(お弁当持参)~
 午後の部 冒険教育プログラム(グループ活動)を実施
 14:30頃 全体振り返り・閉会式
 14:45 青嵐中学校 現地 出発(バス)
 ※ 実際は都内の渋滞の影響で、到着したのが11時過ぎ、
   昼食後に動できたのは賞味2時間程度

先生が相性を見ながら作ったクラス内の10人程度のグループで、「チームビルディング(協働力)」の育成を目的とした、様々なゲームに取り組んでいました。専門スタッフ(ファシリテーター)が、生徒の活動の様子を見つつ課題発見と実践のサイクルを回し、徐々に難易度を高くしていたそうです(運営主体:NPO法人 国際自然大学校)。私が見た活動は以下の通りです。


■絵札を記憶し、元通りに並べる(会話をせずに間違えずにできるか)

■レールをつないで玉を運び、ゴールのカップに入れる(時間内にどれだけ多く入れられるか)

■フープを全員がくぐり抜ける(より短時間に行えるように工夫)

■ロープの中の札を番号順に踏む、ロープの中に入れるのは1人のみ(より短時間に行えるよう工夫)

■大縄跳び(より短時間に全員が飛べるよう工夫)

■その他(ボールを一斉に他の人い投げてキャッチする、角材の上を全員が必ず移動する、など)

■振り返り(手の上がり方=満足度)と終了式


企画力やファシリテーターの能力に依存する部分はあるとはいえ、「チームビルディング(協働力)」の育成を目的とした活動を行うことは大変意味があると思いました。

というのも私は、日本財団が今年も実施した「18歳意識調査」で、2019年の調査と変わらず、「自分は大人だと思う」、「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」など、自身と社会の関わりに関する設問で圧倒的最下位であることに関して危機感を持っています。そしてその理由は、教育が知識偏重で、課題に対して自ら意思決定し結果を引き受ける経験や、メンバーの違いを活かしてチームで最大の成果をあげる経験が、圧倒的に少ないためだと考えています。

今の学校教育では、自ら課題設定し、「チームビルディング(協働力)」を発揮して課題に取り組み、解決する経験を、体系化したり計画的に実施しておらず、部活動や運動会、文化祭、修学旅行などの学校行事(体験型イベント)の中で、なんとなく経験している状況です。そして、これらの学校行事の価値を、「かけがえのない体験」などという定性的な評価しかしていないために、コロナ禍で多くの行事を安全サイドに振り切って中止にしたことの影響、そして、どう補完すればいいかも明確ではありません。

私は、これらの体験型イベントが非認知能力にあたえる影響をしっかりと評価し、「クラスの状況を踏まえて、より効果的な行事を選ぶ」ようなことができると良いと考えています。

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