7/6の午前中は、「葛飾区立青戸中学校(※1)」で行われた、事前に水害からの避難行動を計画するための「東京マイ・タイムライン(※2)」を用いた授業の視察に行きました。
「青砥駅」から学校まで歩きましたが、そのままでは海抜ゼロメートルであることを認識することは難しいです。このため、ところどころに浸水高さを示す標識とその高さを示す赤いラインが引かれていました。このような日頃からの取り組みの成果でしょう、生徒たちは、江戸川、中川、そして、荒川に囲まれたこの地域が、浸水しやすい地域であることを良く知っていました。
授業は、導入部で担任の先生が、過去の水害の事例紹介から、近年の気候変動、そして集中豪雨や高潮が起こる可能性を説明し、大規模水害を自分ごととして考えられる状態にしたうえで、東京都の職員が、「東京マイ・タイムライン」について説明しました。
冒頭で危険度1~5の意味を理解したうえで、
①(浸水マップを踏まえて)避難場所を決める
②避難するタイミングを決める
③避難準備開始のタイミングを決める
④日ごろの準備を考える
という手順で、生徒一人ひとりが、マイ・タイムライン、つまり、自分の避難計画を作成します。
50分授業でできるのは一部であり、続きを自宅で家族と相談しながらつくることで、家族にも情報が届くよう配慮していました。
授業を拝見して、意味のある授業だと思う一方で、「①避難場所を決める」にあたって、「親戚の家など」と説明していた部分に課題を感じました。東京の西部や千葉に、親戚や友人がいる生徒は少ないのではないでしょうか。避難先の地域にある学校と日ごろから交流するなど、避難場所を具体化する取り組みが必要だと思いました。
現場に足を運び、政策提案につなげてまいります。
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