第5回都政報告会

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7/7は、「三茶しゃれなあど」にて、「第5回都政報告会」を開催しました。半期に一度開催するようにしています。選挙期間中のため、政策に関する説明に限定、会場内にもその旨掲示しての開催でした。

第一部では「令和元年第2回定例会」の内容として、
・都知事の所信演説
・都営大江戸線での「子育て応援車両」の設置(7月)
・出産適齢期を学べる冊子の成人式での配布
・引きこもり支援策(中高年層の相談に対応するためにFPや社会福祉士を窓口に配置)
・Society5.0関連(5G対応支援など)
・高齢ドライバーによる交通事故対策
・東京2020大会におけるプラスチック対策

女性関連政策として、前述の子育て応援車両、出産適齢期を学ぶ冊子以外に、

・「選択的夫婦別姓」の都から国への働きかけ
・性犯罪に関する法律の見直しに対する要望(締めくくり討議)

そして、世田谷区関連として

・駒沢オリンピック公園中央広場が都内聖火リレーの出発地に決定
・砧公園にインクルーシブエリアを設置(2019年度中)

などをご紹介しました。

質疑は小池都知事の所信演説の中でとりあげられた、ビジネススクールIMDによる「世界競争力ランキング(※1)」における日本の順位の低下に関して、今後の成長戦略の重要性をご指摘いただいたものが多かったです。

※1 スイスのローザンヌに拠点を置くビジネススクールIMDが235の指標を用いて集計。指標の71%は雇用統計や貿易統計といった公式定量データを基にしており、残り29%は、公式統計では把握しづらい「マネジメント慣行」「腐敗」「適応性」「アジリティ」等の内容をIMDが実施する経営幹部意見調査「Executive Opinion Survey」の結果をもとに算出している。同調査では今年度版は6,000人以上の回答を得た。

第二部では、前職のご縁で、「グリーンインフラ」の専門家でいらっしゃる九州大学の島谷幸弘教授と、三期目の公約にやはり「グリーンインフラ」を取り上げる保坂区長をお招きして、最初に島谷先生に「グリーンインフラ」についてご講演いただくとともに、3名でパネルディスカッションを行いました。

都は75mm/hの雨を実現するために下水道など排水設備の拡充に取り組んでいますが、近年の集中豪雨対策としては十分ではありません。「グリーンインフラ」は自然のもつ保水機能等、多様な機能を街で活用することで、例えば雨が河川に一気に流れ込まないようにするなどの防災・減災の効果を得るものです。高潮被害の経験をうけたニューヨーク(※2)、広域的な取り組みが必要な欧州(※3)では、既に取り組みが始まっています。

※2 〈 ニューヨークの都市防災デザイン「Big U」 〉 グリーンインフラで高潮対策
※3 ヨーロッパのグリーンインフラ

島谷先生によれば、都市の雨水管理システムをグリーンインフラにすることで得られるメリットは以下の通り。
・コストが安い
・導入が早い
・都市がきれいになり、都市間競争に勝てる

防災・減災性能も、シミュレーションにより見積もれるようになってきています。国土交通省、そして世田谷区が決断をするなか、より広域的な取り組みとして東京都の長期ビジョンに入れるべき内容だと考えます。働きかけてまいります。

31名の方に御参加いただいた本報告会でしたが、内容には多くの方にご満足いただけたようです。懇親会も意見交換で盛り上がりました。活動を支え、叱咤激励くださる皆様には感謝しかありません。

第5回都政報告会
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