女子美術大学デザイン・工芸学科プロダクトデザイン専攻 卒業制作展 2020「Knock-Knock」視察

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2/22-23の週末は、地域の会合に参加するとともに、前職の先輩(松本博子先生)が教鞭をとる、女子美術大学デザイン・工芸学科プロダクトデザイン専攻の卒業制作展2020「Knock-Knock」にお誘いいただき、見学にいきました。

キャラクターデザインや、家具デザインなど、主に五感に訴える作品のなかで、社会的課題の解決に取り組むデザインもありました。その中のひとつ「スクエニャ」は、猫の殺処分を減らすことを目的とした、箱に入った猫がベルトコンベヤー的な印象の道を進む先に分かれ道があり、左手に入ると、そこには猫たちが暮らす場所がある、という作品です。

ベルトコンベヤーの先に分かれ道が。

左に曲がった先には猫の住まいがあります。

この展示の猫の置物は購入することができ、購入した代金は、保護猫の飼育や新たな飼主とのマッチングなどの事業費に充てられます。住まいの制約などで猫が飼えないご家庭でも、猫の置物を買うことで、どこかで助けられた猫がいることを思い、慈しむことができそうです。

社会課題解決にデザインを活かす考え方として、経済学者のリチャード・セイラー博士と、ハーバード大学のキャス・サンスティーン教授が2008年に提唱し、2017年にノーベル経済学賞を受賞したした「ナッジ理論」が知られています。デザインの持つ力を改めて感じることができました。

いつもスタイリッシュな松本博子先輩と!

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