5/19の午後は、タイガーモブ株式会社が主催する、表題のwebシンポジウムに参加しました。司会の進行に従って、今まさにオンライン教育を受けている現役高校1年校生(山口由人くん、國枝蒼太郎くん)から、感想や意見が語られました。
まず、知識獲得はオンライン教育で全く問題なく、移動のための時間やコストが不要で、好きな時間に学べることから、様々な課外活動と両立しやくなったそうです。(つまらない授業は2倍速で見たり、逆に理解したいところは何度も見ることはこれまでも聞いていましたが、さらに)理解を深めたい時に、有識者からオンラインで直接話を聞けたり、オンライン英会話をする時間ができたりするので、学ぶ範囲は変わらなくても、探求できる時間が増えたそうです。
既に、中高生向けの知識獲得用の動画は世界各国で創られていて、アメリカの大学などでやっているような、相互履修(単位認定するがオンラインでできる)など、学校の壁を超えた取り組みを進めてほしい、との意見もありました。
つぎに、登校再開後に無くなればいいものとしては、
・校則やルール
PC持ち込み禁止
服装(感覚過敏の人が選べるように)
→オンラインで発言できるようになって課題が見えるように
・50分の知識詰め込み授業
知識獲得(インプット)は20分で十分、残りは実践の場にする
とのことでした。
最後に質疑応答の時間があったので、私からは2点質問しました。
Q1.(既にオンライン教育の良い点が語られていたので、)学校でしかできないことは?
・リアルな体験、音、匂い、五感で感じるもの
・0.3秒の遅延がストレス、リアルな声が伝わらない
・オンライン授業は、学びたいことが決まっている人にはいいが、多くはそうではなく、多くの価値観に触れることで何を学びたいかに気づける
→ (同世代に加えて)社会人との出会いの場にしてほしい、
(知識獲得はオンラインでいいので)実践や体験の場であってほしい
Q2.どうすれば先生方がオンライン教育により前向きになるか?
・知識獲得用のオンライン授業はプロに任せ(※)、信頼できる人が勉強の際に傍にいると助かるので、学校の先生方は一対一のサポートに徹するなど、それ以外の役割を担えばよい
※ 例えばリクルートは、教育用動画のどこで視聴を離脱したかを調べ、ブラッシュアップしているとのことです
・オンライン授業が上手くいった学校や取り組みを、事例紹介する
・賛成する保護者や生徒が増えれば学校も変わらざるを得ない
保護者の皆様、学校現場からは、
「国や東京都がオンライン教育を推進すると表明しているにもかかわらず現場が動かない」
というお声をたくさんいただいています。都からはハードとソフトの両面から支援(※)をしていますが、古い教育委員会や意識の変わらない先生方に、どうやってオンライン教育の意義を理解し、積極的に取り組んでいただくかに悩んでいた私には、先生の役割の割り切り方は、目からうろこでした。
※ 都は、基礎自治体に対して、オンライン教育推進の通達、研修用動画の配信、端末や通信環境整備の支援、環境整備を支援する支援員の配置などを既に予算化、一部実施しています。
「経済格差が教育格差につながりつつある、利己主義が進むなか、知を得ることができる人は、他者のため、社会のために学ぶ責任・使命をもって学ぶべき、市民は誰をリーダーにするか考える必要がある」という若者達の意見、本当に素晴らしかったです。
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