5/21の午後は、表題のシンポジウムをwebで視聴しました。
■文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課長の髙谷浩樹氏
昨年6月28日に公布・施行された「学校教育の情報化の推進に関する法律 」で、学校教育の情報化(学校の各教科等の指導等における情報通信技術の活用及び学校における情報教育の充実並びに学校事務における情報通信技術の活用)を推進することが定められていること、そのための政策「GIGAスクール計画」、そして、休校措置が続く中、4月21日の通知でICTの最大限の活用を促していることを紹介されました。
■経済産業省商務・サービスグループ サービス政策課長(併)教育産業室長 浅野大介氏
文科省と協力し、経産省が学校教育と民間教育/産業界/大学とのハブになること、以下の三要素からなる「未来の教室」の先進事例のために「EdTech導入実証事業」が予算化されていることを紹介されました。
1.学びの個別最適化
一律の目標、一律の内容、一律のペースで一斉に受け身で学ぶ→個人の目標と選択のもとに、多様な内容を多様なペースで、個別に、時に協働的に、能動的に学ぶ
2.学びのSTEAM化
インプットは効率化、生み出された時間を探求やプロジェクトに充てる
3.新しい学習基盤
1人1台、GIGAスクール
新型コロナウイルス感染症対策としての休校措置は寝耳に水だったものの、すぐに「#学びを止めない未来の教室」を立ち上げるなど、今は「未来の教室が向こうからやってきた」状態(ピンチをチャンスと捉える)である、とのことでした。
最後に、「with/afterコロナの教育」と題し、以下のメンバーによるパネルディスカッションがありました。
モデレーター:
平井聡一郎氏(株式会社情報通信総合研究所)
パネリスト:
後藤匠氏(株式会社Libry)
菊池裕史氏(Makeblock Japan株式会社)
讃井康智氏(ライフイズテック株式会社)
神野元基氏(株式会社COMPASS)
「答えがあるものはテクノロジーで置き換えがきく」、「Edtechに取り組んでいる学校の先生は、先生も学んでいる」、「KPIを置くなら、学校が楽しい、学校で学べて良かったという児童生徒を増やしたい」、「(ゆとり教育はPISAのランキング低下でつぶされたことを踏まえ、)今回の改革も国民の理解を得るには、PSAのランキング維持は不可欠」、「医療をはじめ全ての分野でIT化が遅れていて先生も不便なはず、生徒の学習ログに基づいて最適な学びを実現できる」、「東日本大震災で遠隔教育の取組みを進めておけば、コロナ下でも学びが止まることはなかった、アフターコロナをビフォーコロナにしてはいけない、ウイズコロナで変化に耐えられる環境にする」などの意見が出されました。全く同感です。
まだ都議会議員になる以前の話ですが、確か2016年の日経新聞のお正月号で「教育にAIを適用して、どこでつまづいたかを分析して、出す練習問題を変える」という記事を見て、当時、区内の三軒茶屋にあった株式会社COMPASSのオフィスに、中学2年生だった子ども(現在大学一年生)を連れて訪問したのを覚えています(結局子ども自身がZ会教室を選びましたが)。「未来の教室」実証事業などで成果を上げている様子を見ると、なんだか嬉しいです。
株式会社Libryの後藤匠氏とは、2月のイベントでお会いし、オンライン都政報告会にも参加いただきました。
14:00-18:00と長丁場でしたが、zoom参加だったので、台所の大掃除(オキシ漬け)や、仕事のメールのやり取りなどと並行して視聴できました。これも「新しい生活様式」といえそうです。
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