「希望丘複合施設」の視察と後援会定例会

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1/14の午後は、区内の「希望丘複合施設」の視察にいきました。

施設内ではまず「希望丘保育園」(※1)を視察しました。新しい施設であることもあり、私が約17年前に子どもを8か月目で預けた保育園に比較して、木をふんだんに使い、アトリエや読書コーナー、ごっこ遊びのスペースや、クライミングウォールなど、設備が充実していました。また、これらの設備を使った体験をはじめ、今後は顕微鏡を使った生物の観察など、「非認知能力の育成」に取り組んでいます。

※1 「希望丘保育園」(世田谷区)

左がごっこ遊び、右がフリークライミングスペース

特筆すべきことは、医療的ケアの必要なお子さんも1人ですが受け入れていることです。世田谷区は5地域に分かれているのですが、1地域あたり一つの拠点型保育園で1人ずつの受け入れを始めており、ノウハウを蓄積して、より多くの受け入れを可能にするとのこと。小学校も受け入れの準備を始めているとのことでした。

会派では龍円あいり都議が先導する「インクルーシブ教育」は、合理的配慮により、障害の有無に関わらず可能な限り同じ環境で受ける教育です。違いを認め、相手の立場にたって考えるという豊かな体験ができる、そして、その人らしく能力を発揮できる、「多様性と包摂性のある社会」の実現は会派が目指すところですが、世田谷区でも着実に取り組みが進んでいました。

次に見学した「希望丘青少年交流センター(愛称 アップス)」(※2)は、施設の設計に対象となる若者の声を聞き、利用時間(9時~22時、ただし小学生は18時、中学生は20時まで)、休日(毎月第3火曜日と年末年始(12月29日~1月3日)のみ)の希望にも応えたという、開所して一年ほど経過する、若者を対象とする「居場所」です。

※2 アップス

飲食可能なスペース、switchをやっている子が沢山いました。

学習スペース。このシーズンは席が足りなくて、他の部屋も学習スペースにすることも。

毎日200名の利用者がいるとのことでしたが、私の子ども時代であれば、公園や団地の踊り場、公民館、図書館、友達の家で過ごしていた様子に似ていました。共働きが増えたために、地域の大人の目が減り、子どもが安心して過ごせる場所が減っているのかもしれません。

そして、「居場所」というからには、社会課題でもある「不登校の子どもの利用率」が気になります。小学校の不登校率は0.7%、中学校は3.65%(いずれも全国平均値、平成30年度;※3)、そのうち2割しか公的な支援機関につながっていません。そして、残り8割の子ども達には、「居場所」、つまり、友達と会ったり、学んだりする場所が不可欠だといわれています。

※3 平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(文部科学省)

施設長、そして区の担当者によれば、ほっとスクール「希望丘」(※4)が同じ建物にあることから、不登校の子ども達の利用も普通の公民館に比べて多いということでしたが、「アップス」を作ったことで、残りの8割の支援につながっているのか、という評価はしていないとのことでした。行政サービスには、対象の設定と評価が不可欠だと考えています。

※4 「ほっとスクール「希望丘」」

夕刻は後援会事務局メンバーによる、月一度の「後援会定例会」でした。小池都知事をお招きしての次回都政報告会(4月に予定しています!)の計画や、事務局以外の後援会メンバーへの働きかけについて議論しました。

活動の輪を広げるための取り組みを支援してくれる大切な、大切な仲間です。

この日は、6名の方が参加してくれました!

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