先に述べたノーベル経済学賞もそうですが、EBPMはこれまで教育分野に適用されてきました。そもそも成績が、数字で把握できること、さらには、教育施策が子供の将来に影響することから、より丁寧な評価が求められます。
東京都下では、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」や「TOKYO GLOBAL GATEWAY」など、多様な教育施策を行っていますが、私はこれらについて丁寧な効果検証を求め、各国や他道府県の先行事例も紹介してきました。
Q これからの学校教育は教育データに基づき授業改善やEBPMに取り組むべきと考えるが、都教育委員会で昨年度より研究・開発している、都立高校の教育データを分析・可視化する教育ダッシュボードの目的について改めて確認するとともに、今年度の取組について伺う。
A 都教育委員会は、教員の知見に定量的なエビデンスを加えた質の高い教育を実現するため、令和五年度に向けて教育ダッシュボードを構築中である。
今年度は、その構築に向けて研究校を指定し、成績・出席・学習状況などの各種データを分析して授業改善に取り組む実証事業を行う。また、有識者による検討委員会を組織し、データについて、海外の先進事例や学術的知見、学校現場の経験知を踏まえて分析することにより、個別最適な学びを実現する指導方法の開発につなげていく。
これらを通して、子供たちの力を最大限に伸ばすとともに、今後、教育施策の評価等にも生かしていく。
ダッシュボードが構築されてしまってから改善を求めても間に合いません。(口頭で確認したのですが、教育のEBPMで有名な中室牧子先生も含め)有識者の意見を聞くこと、そして、国内外を問わず先進事例も踏まえることを確認しました。
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